ホームページをリニューアルすべきタイミングとは?年数より確かな12の判断基準
「ホームページを作ってから5年以上経っているけれど、そろそろリニューアルしたほうがいい?」
「見た目が古くなってきた気はするものの、本当に費用をかけて作り直す必要があるのだろうか?」
ホームページのリニューアルについてご相談をいただく際、リニューアルするタイミングが分からないというお悩みをよくお聞きします。
一般的には、ホームページは3年から5年程度でリニューアルするものといわれることがあります。しかし、弊社では単純に制作から何年経過したかだけでリニューアルを判断することは推奨していません。
大切なのは制作してからの期間ではなく、現在のWebサイトが自社の事業や営業活動において、必要な役割を果たせているかどうかです。作ってから1~2年しか経っていなくても、事業内容やターゲットが大きく変わっていれば、早めに見直す必要があります。
一方で、制作から7年、8年と経過していても、必要な情報を更新できており、セキュリティやスマートフォン表示にも問題がなく、問い合わせにつながっているのであれば、部分的な改修で十分なケースもあります。
この記事では、弊社が中小企業のホームページ・Webサイトを中心に制作・改善してきた経験をもとに、次の内容を解説します。
- サイトをリニューアルすべきか判断する12項目のチェックポイント
- 全面リニューアルではなく、部分改修で済むケース
- ホームページリニューアルの費用と期間の目安
- 補助金を活用する場合の注意点
- リニューアルを成功させるために重要なポイント
- 自社のホームページをリニューアルするか迷っている方は、まずはチェックリストから確認してみてください。
ホームページは何年ごとにリニューアルするべき?
ホームページのリニューアル時期について調べると、3年から5年程度が目安という情報をよく目にします。デザインの流行、スマートフォンやブラウザの変化、Web技術の進歩などを考えると、3年から5年という期間は一つの目安にはなります。
ただし、すべてのホームページを同じ周期でリニューアルする必要があるわけではありません。例えば、次の2社を比較してみましょう。
制作から1~2年でもリニューアルを検討すべきケース
- 制作後に主力事業が変わった
- ターゲットとなる顧客層が変わった
- 採用活動を強化する方針になった
- 問い合わせがほとんど発生していない
- 更新しづらく、情報が古いままになっている
このような場合は、制作からわずかしか経っていなくても、ホームページと現在の事業に大きなズレが生じています。必要な情報を少し追加するだけでは解決できず、サイト構成や情報設計から見直したほうがよい可能性があります。
制作から5年経過していても部分改修で済むケース
- 現在の事業内容が正しく掲載されている
- 自社で継続的に情報を更新できている
- スマートフォンでも問題なく閲覧できる
- セキュリティアップデートが行われている
- 問い合わせや採用応募につながっている
このようなホームページであれば、デザインの一部調整やコンテンツの追加だけで、引き続き活用できることがあります。
つまり、ホームページをリニューアルするタイミングは、制作から何年経ったかではなく、現在の状態を見て判断することが重要です。「5年経ったから、とりあえず新しくする」という理由だけでリニューアルを進めると、見た目だけが変わり、問い合わせ数や採用応募数は変わらないという結果になりかねません。
リニューアルを行う前に、まずは現在のホームページがどのような課題を抱えているのかを整理しましょう。
ホームページをリニューアルすべき12の判断基準
ここからは、ホームページの状態を確認するためのチェックリストを紹介します。チェック項目は、次の3つの視点に分けています。
- ホームページから成果が出ているか
- 技術面や運用面に問題がないか
- 現在の事業内容と合っているか
全12項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、リニューアルや改善の検討を始めるタイミングです。特に、最初の成果に関する項目に2つ以上当てはまる場合は、早めに原因を分析することをおすすめします。
判断基準1:問い合わせや申し込みがほとんどない
ホームページに一定のアクセスがあるにもかかわらず、問い合わせや資料請求が月に0件から1件程度しかない場合は、サイトの構成や導線に問題がある可能性があります。例えば、次のような原因が考えられます。
- 自社の強みが伝わっていない
- サービス内容が分かりにくい
- 料金や依頼の流れが掲載されていない
- 問い合わせボタンが見つけにくい
- 問い合わせフォームの入力項目が多い
- 誰に向けたサービスなのか分からない
ただし、問い合わせが少ないからといって、必ず全面リニューアルが必要とは限りません。アクセス数が不足しているのであれば、SEOや広告、Googleビジネスプロフィールなど、集客施策を改善する必要があります。
一方で、アクセスはあるものの問い合わせにつながっていない場合は、ページ構成、掲載内容、CTAなどの見直しが必要です。
判断基準2:検索エンジンからのアクセスが減っている
Google検索などからのアクセスが継続的に減っている場合は、現在のホームページが検索ニーズに合わなくなっている可能性があります。Google Search ConsoleやGoogle Analytics、ヒートマップツール等の解析ツールを利用して、次の点を確認してみましょう。
- 過去1年間で検索表示回数が減っていないか
- 検索順位が下がっているページはないか
- 以前はアクセスされていた記事が読まれなくなっていないか
- サービスページへの流入が減っていないか
- 検索結果で表示されてもクリックされていないページはないか
検索流入が減っている場合も、すぐにサイト全体を作り直す必要があるとは限りません。既存記事のリライト、サービスページの追加、タイトルや見出しの見直しなど、コンテンツ改善で対応できることもあります。
一方で、サイト構造そのものが分かりにくい場合や、古いシステムがSEO改善の妨げになっている場合は、リニューアルを検討する必要があります。
判断基準3:スマートフォンで見にくい・操作しにくい
スマートフォンでホームページを開いたときに、次のような状態になっていないでしょうか。
- 文字が小さく、拡大しないと読めない
- 横方向のスクロールが生じている
- ボタン同士の間隔が狭く、押し間違えやすい
- 画像や動画が画面からはみ出していたり、表が読みにくい
- 問い合わせフォームが入力しにくい
現在は、お客様が一般消費者中心の業種ではホームページ閲覧者の半数以上がスマートフォンを利用していることも珍しくありません。スマートフォンで見にくいホームページは、それだけで離脱や機会損失の原因になります。
部分的なCSS修正などで対応できる場合もありますが、サイト全体がパソコン表示を前提に作られている場合は、レスポンシブ対応を含めたリニューアルを検討したほうがよいでしょう。
判断基準4:現在の強みや実績が掲載されていない
ホームページを制作してから数年経つと、会社の事業内容や強み、実績は変化します。ところが、ホームページの内容が制作当時のまま更新されていない企業は少なくありません。
例えば、現在は大きな売上を占めているサービスが掲載されていなかったり、すでに終了したサービスが主力事業として紹介されていたりするケースがあります。
また、実績が増えているにもかかわらず、制作事例やお客様の声が掲載されていないこともあります。営業担当者が説明している内容とホームページの内容が一致していない場合、見込み客に不安を与える原因になります。
ホームページは、現在の会社を正しく伝える営業資料として機能しているか、定期的に確認しましょう。
判断基準5:自社で情報を更新できない
次のような更新にも、制作会社への依頼が必要になっていないでしょうか。
- お知らせを1件追加する
- 社員募集の内容を変更する
- サービス料金を変更する
- 写真を差し替える
- 制作事例を追加する
軽微な更新のたびに費用や時間がかかる状態では、ホームページを継続的に活用することが難しくなります。WordPressやSTUDIOなど、自社で更新しやすい仕組みに変更することで、タイムリーな情報発信ができるようになります。
ただし、すべてのページを自由に編集できるようにすると、デザインが崩れたり、誤って重要な設定を変更したりするリスクもあります。リニューアル時には、どの情報を自社で更新したいかを整理したうえで、必要な範囲だけを編集できる仕組みにすることが重要です。
判断基準6:表示速度が遅い
ページを開いてから内容が表示されるまでに時間がかかるホームページは、閲覧者の離脱につながります。特に、次のようなホームページは注意が必要です。
- 容量の大きい画像をそのまま掲載している
- 不要なプラグインが多数導入されている
- 動画やアニメーション、Webフォントを多用している
- 古いサーバーを利用している
- JavaScriptやCSSが整理されていない
表示速度の問題は、画像の圧縮やキャッシュ設定など、部分的な改善で解決できることもあります。一方で、古いテーマやシステムが原因となっている場合は、部分修正を繰り返すよりも、新しい環境へ移行したほうが効率的です。
判断基準7:SSLやセキュリティに問題がある
ホームページのURLが「http://」のままで、通信が暗号化されていない場合は、早急な対応が必要です。また、WordPress本体、テーマ、プラグインが長期間更新されていない場合も、セキュリティ上のリスクがあります。
次の状態に該当する場合は、制作会社や保守会社へ相談しましょう。
- URLがhttpsになっていない
- 管理画面に不審なログイン履歴がある
- WordPressを長期間更新していない
- 使用中のテーマやプラグインの提供が終了している
- 問い合わせフォームから大量の迷惑メールが届く
- サーバー会社から警告を受けたことがある
セキュリティの問題は、見た目だけでは判断できないことがあります。問題が発生してから対応すると、ホームページの停止やデータ消失、顧客情報の漏えいなどにつながる可能性があるため、定期的な保守が重要です。
判断基準8:制作会社と連絡が取れない
ホームページを制作した会社や担当者と連絡が取れず、次のような情報が分からない場合も注意が必要です。
- サーバーの契約先
- ドメインの管理会社
- WordPressの管理者情報
- FTPやデータベースの接続情報
- バックアップの保存場所
- 使用しているテーマやプラグイン
制作会社が廃業していたり、担当者が退職して引き継ぎが行われていなかったりするケースもあります。まずは、ドメインやサーバーの契約名義が自社になっているかを確認しましょう。
ホームページをリニューアルする場合も、既存データへアクセスできなければ、移行作業が難しくなることがあります。
判断基準9:事業内容や主力商品が変わった
新規事業の開始、主力商品の変更、営業エリアの拡大など、事業内容が大きく変わった場合は、ホームページ全体の構成を見直すタイミングです。新しいサービスを1ページ追加するだけで対応できることもありますが、会社の中心となる事業が変わっている場合は、トップページやナビゲーション、会社紹介なども含めて見直す必要があります。特に、従来の顧客層と新しい顧客層が異なる場合は、伝えるべき強みや必要な情報も変わります。
現在の顧客に向けたホームページになっているかを確認しましょう。
判断基準10:採用を強化したいが、求職者向け情報が少ない
採用活動を強化したいにもかかわらず、ホームページに会社概要と募集要項しか掲載されていない場合、求職者が応募を判断するための情報が不足しています。
求職者は、給与や勤務時間だけでなく、次のような情報も確認しています。
- どのような人が働いているか
- 社内の雰囲気
- 具体的な仕事内容
- 入社後の教育体制
- キャリアパス
- 会社が大切にしている考え方
- 実際に働く社員の声
採用媒体から会社名を検索し、コーポレートサイトを確認する求職者もいます。採用ページの内容が不足していると、せっかく求人情報に興味を持ってもらえても、応募前に離脱される可能性があります。
採用を経営課題として強化するのであれば、採用コンテンツを含めたリニューアルを検討しましょう。
判断基準11:紹介や紙の営業からWeb集客へ切り替えたい
これまで紹介や既存顧客からの受注が中心だった企業が、ホームページを使った新規顧客獲得に取り組む場合、既存サイトのままでは情報が不足することがあります。名刺代わりのホームページと、問い合わせ獲得を目的としたホームページでは、必要な設計が異なります。
Web集客を行うホームページには、一般的に次のような要素が必要です。
- ターゲットが抱える課題
- 自社が提供できる解決策
- 選ばれる理由
- サービス内容
- 料金や費用の考え方
- 制作・支援実績
- 利用の流れ
- よくある質問
- 問い合わせへの導線
SEOに取り組む場合は、サービスページだけでなく、検索ニーズに応える記事を継続的に追加できる仕組みも必要になります。ホームページの役割を会社案内から営業・集客へ変更したい場合は、サイト構成から見直したほうがよいでしょう。
判断基準12:ロゴやブランドイメージを変更した
ロゴ、コーポレートカラー、ミッション、ビジョンなどを変更した場合は、ホームページも新しいブランドに合わせて見直す必要があります。ロゴだけを差し替えても、写真、文章、配色、余白、フォントなどが以前のままでは、ブランドイメージに統一感が生まれません。
また、リブランディングでは見た目だけでなく、「誰に、どのような価値を提供する会社なのか」というメッセージも変化します。ブランドの変更を社内外へ正しく伝えるためにも、ホームページ全体の情報設計とデザインを見直しましょう。
チェックリストの判定結果
12項目のうち、当てはまった数を確認してみてください。
0~2項目
現時点では、全面的なリニューアルを急ぐ必要はない可能性があります。気になる箇所を部分的に改修しながら、アクセス数や問い合わせ数を継続的に確認しましょう。
3~5項目
ホームページの一部が、現在の事業や利用環境に合わなくなっている可能性があります。全面リニューアルと決めつけず、アクセス解析やヒアリングを通じて、部分改修で対応できるかを検討しましょう。
6項目以上
ホームページ全体の構造、デザイン、システム、掲載内容を見直すタイミングです。小さな修正を重ねるよりも、今後の事業方針に合わせて作り直したほうが、長期的には費用を抑えられる場合があります。
成果に関する項目が2つ以上
問い合わせが少ない、検索流入が減っている、スマートフォンで見にくい、現在の強みが伝わっていないといった「成果」に関する項目が複数当てはまる場合は、早めの分析をおすすめします。
ただし、原因が集客不足なのか、サイト内の導線なのか、サービスそのものの見せ方なのかによって、必要な対応は変わります。いきなり制作会社へ全面リニューアルを依頼するのではなく、現状分析から始めることが重要です。
全面リニューアルが必要とは限らない
制作会社へ相談すると、新しく作り直したほうがよいと提案されるのではないかと心配される方もいるかもしれません。しかし、実際には全面的なリニューアルを行わなくても、部分的な改修で課題を解決できるケースがあります。
弊社でも、現在のホームページの状態を確認したうえで、リニューアルする必要がないと判断した場合は、部分的な改善をご提案しています。
問い合わせが少ない場合
ホームページのデザインやシステムに大きな問題がなく、アクセスも一定数ある場合は、次の改善だけで成果が変わる可能性があります。
- 問い合わせボタンの位置や文言を変更する
- サービスページから問い合わせへの導線を追加する
- フォームの入力項目を減らす
- 実績やお客様の声を追加する
- 料金や依頼の流れを掲載する
- よくある質問を追加する
このような場合は、数ページの修正やフォーム改善から始めるほうが費用対効果は高くなります。
一部の情報だけが古い場合
事業内容や会社情報の一部だけが古いのであれば、該当ページの修正や追加で対応できます。例えば、新しいサービスページの追加、会社概要の更新、実績ページの追加などです。サイト全体のデザインや操作性に問題がない場合は、必要なページだけを改善しましょう。
検索流入だけが不足している場合
サイトの構造やデザインに問題がなく、検索エンジンからのアクセスだけが少ない場合は、SEOコンテンツの追加や既存記事のリライトが優先されます。SEOは、サイトを新しく作り直すだけで成果が出るものではありません。検索されるキーワードの選定、記事制作、既存ページの改善、検索順位の確認を継続する必要があります。
スマートフォン表示だけに問題がある場合
特定の画面幅でレイアウトが崩れる、ボタンが押しにくいといった問題であれば、CSSなどの部分修正で対応できる可能性があります。ただし、古い固定幅レイアウトでサイト全体が作られている場合は、部分改修の範囲が大きくなり、リニューアルしたほうが安くなることもあります。
部分改修と全面リニューアルの目安
| 現在の状態 | 主な対応方法 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 問い合わせ導線に問題がある | CTAやフォーム、サービスページの改善 | 5万円~30万円程度 |
| 一部の情報だけが古い | 既存ページの修正・新規ページ追加 | 5万円~ |
| 検索流入が少ない | SEO設計、記事制作、既存記事の改善 | 月額5万円~ |
| スマートフォン表示が一部崩れる | レスポンシブ表示の部分修正 | 10万円~ |
| デザイン・構成・システム全体が古い | ホームページ全体のリニューアル | 50万円~ |
上記はあくまでも一般的な目安です。修正するページ数、現在のシステム、デザインの複雑さ、写真や文章の制作範囲によって費用は変わります。また、部分修正を繰り返した結果、修正費用の合計がリニューアル費用に近づいてしまうこともあります。技術的な問題が複数ある場合は、短期的な修正費用だけではなく、今後3年から5年程度の運用費用も含めて比較しましょう。
ホームページリニューアルの費用目安
TenCyでは、コーポレートサイト制作の費用を50万円前後からご案内しています。実際の費用は、ページ数や機能、コンテンツの制作範囲によって異なります。中小企業のコーポレートサイトをリニューアルする場合、主に次のような費用が発生します。
- 現状分析・アクセス解析
- 企画・サイト構成の設計
- ワイヤーフレームの作成
- デザイン制作
- コーディング
- WordPressやStudio、ヘッドレスCMSなどのCMS構築
- 既存コンテンツの移行
- 写真撮影
- 原稿作成・リライト
- 問い合わせフォームの構築
- スマートフォン対応
- SEOの基本設定
- 公開作業
- 旧URLから新URLへのリダイレクト設定
デザインを中心に刷新する場合
現在のページ構成や文章をある程度引き継ぎ、主にデザインとスマートフォン表示を改善するリニューアルです。費用の目安は、50万円から100万円程度です。期間は、1か月半から2か月程度が目安となります。
ただし、現在のシステムが古い場合や、WordPressテーマを全面的に変更する場合は、構築費用が追加されます。
サイト構成とCMSを見直す場合
トップページやサービスページの構成を見直し、WordPressなどを使って自社で更新できるようにする、一般的なリニューアルです。費用の目安は、50万円から150万円程度です。期間は、2か月から3か月程度を見込んでおきましょう。ページ数が多い場合や、写真撮影・文章作成を制作会社へ依頼する場合は、費用と期間が増えます。
戦略設計から全面的に見直す場合
ターゲット、競合、自社の強み、集客方法などを整理し、サイト構成やコンテンツを全面的に見直すリニューアルです。費用の目安は、150万円から300万円程度です。期間は、3か月から5か月程度が目安となります。
採用サイト、オウンドメディア、複数事業のサービスサイトなどを同時に構築する場合は、さらに規模が大きくなることがあります。なお、ホームページ制作の費用は、固定ページ数、投稿ページの種類、CMS、写真・動画・イラスト、追加機能などによって大きく変わります。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
ホームページ作成における外注時の制作費用と相場を徹底解説します!
リニューアルでは旧サイトの検索評価を引き継ぐことが重要
ホームページのリニューアルでは、デザインや機能だけでなく、現在の検索評価をできるだけ失わないようにする必要があります。特に注意したいのが、ページURLの変更です。
リニューアル時にURLを変更したまま何も設定しないと、検索エンジンからは古いページが削除され、新しいページが別のページとして扱われる可能性があります。その結果、以前は検索上位に表示されていたページの順位が下がったり、検索流入が減ったりすることがあります。
リニューアル前には、少なくとも次の内容を整理しましょう。
- 現在のページURL一覧
- 検索流入が多いページ
- 外部サイトからリンクされているページ
- 問い合わせにつながっているページ
- 削除するページ
- 新しいサイトでURLが変わるページ
URLが変わる場合は、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定します。また、記事やサービスページを削除する場合も、単純に削除するのではなく、統合先や代替ページがないかを確認しましょう。
ホームページ制作会社を選ぶ際は、デザインだけでなく、SEOやURL移行についても対応できるかを確認することが重要です。
ホームページ制作会社の選び方、重要チェックポイントを解説します!
ホームページリニューアルに補助金は利用できる?
ホームページのリニューアル費用は、事業内容や目的によって、国や自治体の補助金・助成金の対象になる場合があります。ただし、古くなったホームページを新しくしたいという理由だけでは、補助対象として認められないことが多いです。
補助金では一般的に、販路開拓、売上拡大、新規顧客獲得、業務効率化など、具体的な事業目的とのつながりが必要です。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金では、公募回によって、ウェブサイトやECサイトの開発、構築、更新、改修などが「ウェブサイト関連費」として扱われます。ただし、ウェブサイト関連費だけで申請することはできず、補助金申請額全体に対する上限などの条件があります。
制度内容や受付期間は公募回によって変わるため、必ず申請時点の公募要領を確認してください。2026年も申請手続きや公募情報が更新されています。
東京都23区のホームページ関連制度
東京都23区では、区内の中小企業や個人事業主を対象に、ホームページの新規作成やリニューアル費用を補助する制度が設けられることがあります。ただし、区によって次の条件が異なります。
- 新規制作だけが対象か
- リニューアルも対象になるか
- ECサイトが対象になるか
- 補助率と上限額
- 申請できる事業者の所在地
- 制作会社の所在地に条件があるか
- 申請前に契約・発注してよいか
弊社では、東京都23区のホームページ関連補助金を年度ごとに整理しています。
東京都23区のホームページ作成・通販サイト制作に使える補助金一覧
東京都23区外のホームページ作成・通販サイト制作に使える補助金一覧
補助金を利用する場合の注意点
補助金を利用する場合は、制作スケジュールに注意が必要です。多くの制度では、交付決定前に契約、発注、支払いを行うと、その費用が補助対象外になります。
また、補助金は原則として後払いです。先に制作費用を支払い、事業完了後に実績報告や審査を経て補助金が支給されるため、一時的には制作費用の全額を用意する必要があります。
補助金ありきでリニューアルを考えるのではなく、まずは事業上必要なホームページを整理し、そのうえで利用できる制度があるかを確認しましょう。
ホームページリニューアルと補助金をまとめて相談できます
弊社では、ホームページ制作を前提とした補助金申請のご相談にも対応しています。利用できる制度があるか、制作時期と合わせてご案内します。
ホームページリニューアルを成功させる3つのポイント
ホームページのリニューアルは、デザインを新しくすることが目的ではありません。リニューアル後に、問い合わせ、採用、売上、情報発信など、会社が求める成果につなげることが重要です。
1.最初にリニューアルの目的を決める
まずは、リニューアルによって何を実現したいのかを明確にします。例えば、次のような目的があります。
- 問い合わせ数を増やす
- 採用応募数を増やす
- 新しいサービスを広める
- 営業資料として活用する
- 検索エンジンからのアクセスを増やす
- 自社で情報を更新できるようにする
- 会社のブランドイメージを統一する
目的が曖昧なまま進めると、制作会社から提案されたデザインを見ても、良し悪しを判断できません。可能であれば、「問い合わせを月3件増やす」「採用応募を年間20件獲得する」など、具体的な目標を設定しましょう。目標が決まることで、必要なページ、コンテンツ、機能、デザインの方向性を判断しやすくなります。
2.現在のホームページの資産を捨てない
現在のホームページには、検索評価、記事、写真、実績、お客様の声など、これまで積み重ねてきた資産があります。リニューアル時には、すべてを新しくするのではなく、残すべきものと改善すべきものを整理しましょう。
例えば、アクセスが多い記事は、削除せずに内容を更新して引き継ぎます。検索流入が少ない記事でも、複数の記事を一つに統合することで、内容を充実させられることがあります。
また、お客様からよく評価されている文章や、会社の歴史が伝わる写真なども、安易に削除しないことが重要です。新しくすること自体を目的にせず、現在の資産を活かしながら改善しましょう。
3.公開後の運用まで計画する
ホームページは、公開した日が完成ではありません。事業内容、実績、採用情報、料金、制度などは変化するため、公開後も情報を更新する必要があります。
また、問い合わせを増やすためには、アクセス数やユーザーの動きを確認しながら改善を続けることが重要です。リニューアル前に、次の内容を決めておきましょう。
- 誰がホームページを更新するか
- どの情報を自社で更新するか
- お知らせや記事をどの程度の頻度で公開するか
- サーバーやWordPressを誰が保守するか
- アクセス数や問い合わせ数をどのように確認するか
- 改善のための予算を確保するか
自社で更新することが難しい場合は、制作会社の保守・運用プランを利用する方法もあります。
ホームページの保守費用の相場はいくら?運用・保守契約すべきかの判断ポイント3つ【料金早見表】
TenCyのホームページリニューアルの考え方
弊社では、ホームページを新しく作ること自体ではなく、お客様の課題を解決し、事業にとって価値を生むホームページをご提案することを大切にしています。そのため、ご相談をいただいた場合も、最初から全面リニューアルを前提にはしません。現在のホームページを確認し、次のような観点から必要な対応を整理します。
- 現在のホームページに残すべき資産があるか
- 部分修正で解決できる課題か
- システムを入れ替える必要があるか
- SEOの評価を引き継げるか
- 自社で更新しやすい仕組みにできるか
- 制作後の運用体制をどのようにするか
- 予算に合った制作方法があるか
- 利用できる補助制度があるか
オリジナルデザインでの制作だけでなく、WordPressやStudio、テンプレートを活用した制作など、ご予算に合わせた方法をご提案しています。写真、文章、イラスト、動画などのコンテンツについても、必要な範囲を整理しながら制作できます。
ホームページリニューアルに関するよくある質問
リニューアルの相談には何を用意すればよいですか?
最初のご相談では、現在のホームページのURLだけでも問題ありません。現在困っていることや、今後ホームページで実現したいことをお聞きしながら、必要な改善内容を整理します。アクセス解析やSearch Consoleの情報がある場合は、確認できると、より具体的な診断が可能です。
リニューアル中は現在のホームページが見られなくなりますか?
通常は、現在のホームページを公開したまま、別のテスト環境で新しいホームページを制作します。新しいホームページが完成し、最終確認が終わった段階で切り替えるため、制作期間中も現在のサイトを閲覧できます。切り替え作業中に一時的なメンテナンス表示が発生する可能性はありますが、長期間閲覧できなくなることは一般的にはありません。
現在のドメインはそのまま利用できますか?
基本的には、現在のドメインをそのまま利用します。ドメインには、これまでの運用によって得られた検索評価や認知が蓄積されています。特別な理由がない限り、リニューアルのためだけにドメインを変更する必要はありません。ページURLを変更する場合は、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定します。
一部のページだけ先にリニューアルできますか?
可能です。例えば、トップページと主力サービスページを先に改善し、その後、採用ページや実績ページを追加する方法があります。予算や社内の準備状況に合わせて、複数の段階に分けてリニューアルを進めることもできます。ただし、途中でデザインやシステムが大きく変わらないように、最初にサイト全体の計画を立てておくことが重要です。
ホームページの文章や写真も依頼できますか?
対応可能です。ホームページ制作では、デザインやシステムだけでなく、掲載する文章や写真が成果を大きく左右します。TenCyでは、ヒアリングをもとにした文章作成、既存原稿のリライト、カメラマンによる撮影、オリジナルイラストの制作などもご提案できます。自社で用意できる素材と、制作会社へ依頼したい素材を分けることで、予算を調整することも可能です。
リニューアル後の更新や保守も依頼できますか?
対応可能です。サーバーやWordPressの保守、バックアップ、軽微な更新、SEO改善、記事制作など、ご希望に応じて継続的なサポートをご提案します。自社で更新したい場合には、更新方法の説明や運用マニュアルの作成についてもご相談いただけます。
まとめ
ホームページをリニューアルするタイミングは、制作から何年経ったかだけで判断するものではありません。大切なのは、現在のホームページが会社の事業や営業活動において、必要な役割を果たせているかどうかです。今回紹介した12の判断基準のうち、3項目以上に当てはまる場合は、ホームページの改善を検討し始めるタイミングです。
ただし、必ずしも全面的なリニューアルが必要とは限りません。問い合わせ導線の改善、サービスページの追加、SEO記事の制作、スマートフォン表示の修正など、部分的な改修で課題を解決できることもあります。
リニューアルを成功させるためには、次の3点が重要です。
- 見た目を新しくする前に、リニューアルの目的を決める
- 現在のホームページが持つ検索評価やコンテンツを引き継ぐ
- 公開後の更新・保守・改善まで計画する
全面リニューアルを行うべきか、部分改修で対応すべきか分からない場合は、まず現在のホームページを客観的に確認することから始めましょう。





