Figmaオートレイアウトで「崩れないデザイン」をサクッと作る入門ガイド | 東京都の墨田区にあるホームページ制作・Web制作・イラスト・デザイン制作会社 TenCy株式会社
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  • 2025.11.17

    Figmaオートレイアウトで「崩れないデザイン」をサクッと作る入門ガイド

    こんにちは。今回は、Figmaの中でも特に「これがないと作業が回らない!」と言われるくらい重要なオートレイアウト機能について、基本を紹介していきます。
    Figmaには便利な機能がたくさんありますが、その中でも作業効率とデザインのクオリティをグッと上げてくれるオートレイアウトは、まさにデザイン作業のチート機能と言えます!

    オートレイアウトの概要(仕組みを簡単に)

    オートレイアウトを一言で言うと、「フレームに入れた要素を、いい感じに、自動で整理整頓してくれる機能」です!
    私たちが手動で要素を動かしたり、余白を計算したりしなくても、フレーム(親)が定めたルールに従って、中の要素(子)たちが自動で配置を調整してくれます。
    Web制作の経験がある方はご存知の、CSSの「flexbox」というレイアウト機能と仕組みが似ています。ルールを決めておけば、あとは自動でやってくれるので、コーディングの準備まで一緒にしているような感覚でデザインができます!

    オートレイアウトを使うとこんなにいいことがある!

    「ちょっと設定が難しそう…」と思うかもしれませんが、手間をかけるだけの価値は十分にあります。そのメリットをご紹介します。

    1.作業効率が上がる

    要素を増やしたり減らしたりしても、余白を詰めたり、再計算したりする手動の作業がゼロになります。
    illustratorやphotoshopだと要素を増やしたり減らしたりしたらその分手動で調整しないといけないですが、それを自動でやってくれます!

    2.デザインが崩れにくい安心感

    テキストが長くなったりしても自動で幅を調整してくれるほか、余白も常に一定に保たれます。これにより、デザインのバラつきがなくなり、一貫性のある綺麗なデザインを保てます。

    3.サイズや配置のルールを柔軟に設定できる

    ・Hug contents: 「中身のサイズに合わせて、フレームもギュッと抱きしめる」ようにサイズを調整します。
    ・Fill container: 「親フレームのサイズいっぱいに、子要素をめいっぱい広げる」ように指定できます。
    といった機能のおかげで、レスポンシブなデザインも簡単です。

    4.コーディングの考え方に近いので、実装との連携がスムーズ

    前述の通りflexboxに考え方が近いので、「このデザインの意図って、こういうCSS設定だよね」とコーダーさんとの共通言語になります。実装時の手戻りが減ります!

    ちょっとだけ注意したいこと

    もちろん、万能ではありません。使う上での小さな注意点も知っておきましょう。

    1.自由な配置が苦手

    オートレイアウトは「要素をきっちり並べる」のが得意です。なので、

    • 斜め配置や、意図的に不規則にした間隔
    • 「ここだけ余白を倍にしたい」といったイレギュラーな対応

    には向いていません。こういう要素は、オートレイアウトの外で自由に配置してあげた方が良いです。

    2.複雑になると管理が大変

    オートレイアウトのフレームの中に、またオートレイアウトのフレームを入れる(入れ子にする)と、どんどん複雑になります。
    フレームの入れ子が深くなりすぎると、修正したいときに「どこを直せばいいのか」を探すのに時間がかかってしまうこともあります。

    すぐできる!オートレイアウト適用方法

    適用自体はとても簡単です!

    • オートレイアウトにしたい要素(テキスト、図形など)を一つ以上選択します。
    • ショートカットキー: Shift+A を押すだけ!

    別の方法:レイヤーを選択した状態で、右側のデザインパネルの「オートレイアウト」セクションにある「+」ボタンをクリックすることでも適用できます。

    オートレイアウトの調整パネル(基本設定)

    Shift+Aを押した後、右側に登場する調整パネルがこちらです!

    フロー→要素を横並びにするか、縦並びにするかを選べます。
    配置→中身をフレームの「左上に寄せる」のか「中央に寄せる」のかなど、配置の仕方を決められます。
    間隔→要素と要素の間のスキマ(間隔)を決められます。
    パディング→フレーム内側、上下左右の余白を指定します。

    実践!すぐに役立つ活用術

    オートレイアウトが最も活躍するのは、以下のような汎用性の高いUIパーツを作る時です。

    例1:崩れないボタン

    • 1.「登録する」などのテキストと、背景の図形を選択して、Shift+A!
    • 2.パディング(内側の余白)を設定します(例: 上下12px、左右24px)。

    こうすることで、テキストをどんなに変えても、背景が自動で追従し、ボタンの形と余白が完璧に保たれます!

    例2:メニューバーの管理

    • 1.ナビゲーションの各項目(「ホーム」「お知らせ」など)をオートレイアウトでボタン化します。
    • 2.それら全てのボタンを選択して、もう一度Shift+Aでまとめます。

    これで、項目をドラッグして順番を入れ替えたり、一つ削除したりしても、残りの要素が均等な間隔を保って自動で整列してくれます!

    まとめ

    Figmaのオートレイアウトは、デザイナーの皆さんの「面倒くさい」を「楽しい!」に変えてくれる機能です。まずは簡単なボタンやリストからでOK!ぜひ今日から Shift+A を使ってみて、その感動を体験してみてください。デザイン作業がきっともっと楽しくなりますよ!

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