続すみだで見たこと、聞いたこと(5景) | 東京都墨田区のHP・デザイン・イラスト制作会社 TenCy株式会社
  • 2024.5.20 2024.5.25

    続すみだで見たこと、聞いたこと(5景)

    TenCy株式会社の手柴改め毛柴です。
    前回の記事に引き続き、個人調べですみだ区の魅力を紹介していきます。TenCyが会社を構えるすみだ区で6〜7年ほど暮らしていると、いろいろと見えてこなかったすみだの一面が見えてきました。

    前回と同じように墨田区民の特徴をリスト化しました。

    • すみだの南部は、強いプライドを持ち、北部は北部でベクトルちがいのプライドを持つ(すみだ南北問題)
    • フィールドのいたるところに「ご自由にお持ちください」
    • 自己紹介のときに出身中学校で話しがち
    • 公園のすべり台が異様に長く急で、ネイティブに強心臓が多いのは、そのすべり台で慣らしたため
    • SNSはいまだにフェースブックが主流

    ※ちょっと戯画化しているので、真正面から受けとらないようお願いします。

    すみだの南部は、強いプライドを持ち、北部は北部でベクトルちがいのプライドを持つ(すみだ南北問題)

    すみだは、スカイツリーのランドマークを境界線に南と北にわかれます。錦糸町や両国などのある南エリアと工芸や町工場、伝統のあるの京島や向島など個性が目立つ北エリア。

    エリアごとに文化があるのが魅力です。両国には大相撲があって、向島は落語の舞台や芸者がいて、京島には新しいトライブ(部族)が個性を放って、本所には七不思議や葛飾北斎が生涯を送ったという逸話が残っています。

    南には南エリアのプライドがあって、北部を見向きもせず、北部は北部エリアで南エリアを見ず、明後日の方向を向いて各自が文化を現在進行形で育んでいるように伺えました。そしてこの状況をおおげさに“すみだ南北問題”と呼んでいます。

    フィールドのいたるところに「ご自由にお持ちください」

    フィールド(まち)に出ると家の軒先などに段ボールが置かれていたり、ものが並べられて、張り紙が置かれています。よく見ると、「ご自由にお持ちください」。下町では当たり前に見られる光景。

    「リサイクル」、「アップサイクル」、「SDGs」ということばが世の中に普及する以前から、このまちのひとたちは創意工夫をして手に余るものをこういった形でパス・ザ・バトンしていました。

    すみだでは以前からまちに根付いていた“捨ててしまうよりも誰かに使ってもらう精神”に、ようやく社会が追いついたともいえるかもしれません。

    自己紹介のときに出身中学校を言いがち

    これは結構すみだ区の独特な文化だと思うのですが、ネイティブの風習に出身学校を伝えて縄張りを明らかにするような行為があります。何中学かがひとつの指標になっており、そこから話が広がります。「○○中学なら、何某知ってる?」などというように。

    年代がちがくても、そこから教諭や部活の話で盛り上がっている場面を目の当たりにしました。

    話題も共通教養があるとボーダレスで会話ができるように同じ中学というだけでこんなにも話が通じるんだなと思うことがありました。

    またそういうところから自然と話が広がっていくムードもこのまちの良さなのかもしれません。

    公園のすべり台が異様に長く急で、ネイティブに強心臓が多いのは、そのすべり台で慣らしたため

    すみだ区にはスケールが桁違いのすべり台があります。京島南公園(通称マンモス公園)と大横川親水公園にあるすべり台。都内数多ある公園のスライダーにおける2強です。

    マンモス公園のすべり台は高さが約10m。大横川親水公園にあるすべり台も一般的な公園にあるすべり台に比べて、長さがありました。子どもが列をなして順番にすべっていく。この光景を見ていると、恐怖心や保守的な生き方が後天的に育まれていることに気づきました。

    我先にという勢いで物怖じせずするするとすべる子どもたち。高さや長さには恐怖心を抱いていません。清々しく、気丈夫な姿に見惚れるほどでした。

    すべり台には、すべることの対人不安をとりのぞく効能があるのかもしれません。すみだのネイティブな方々の物言いやすみだの腕白な子どもたちがすべっているのを見ているとそんな気持ちになりました。

    SNSはいまだにフェースブックが主流

    facebookの利用者はビジネスマンが多く、今SNSといえばInstagramが一強の印象があります。電話もテキストのやりとりもInstagramで完結。

    ビジネス関係なく、facebookの普及率が高いすみだ区。とりわけすみだの北部では、おそらくフィリピンのfacebook普及率並みにfacebookユーザーが多い印象です(フィリピンでは携帯電話のデータプランも無料でFBを利用できるプランが多く存在するようです)。

    すみだ区で知り合うとまずfacebookを交換します。LINEでもありませんでした。基本的にやりとりはfacebookのメッセンジャーを使用します。オフィス街と無縁のこのまちでfacebookが主流というところが個人的には好きなポイントのひとつです。

    先ほどの「ご自由にお持ちください」ではありませんが、物も大切にするだけでなく、一度リリースされたSNSサービスなども大事に長く続けて使うところがあるのかもしれません。

    一時期流行して衰退した音声コンテンツ「クラブハウス」やmixi(ミクシー)などでマイミク申請を送っているような未開のエリアがあるのかもしれません。まだまだ調査が必要です。

    まとめ

    今回は毛柴がすみだで見たこと、聞いたこと5景を紹介しました。
    ちょっとした会話のネタになるかもしれません。ぜひ、「ちょっとこんなうわさしっている?」と話してみてください。ディープでドープなすみだの紹介でした。次回までにまたネタを仕込んでおきます。(毛)

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