事業再構築補助金「事業計画書作成ガイドブック」が改訂されました
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事業再構築補助金の申請検討・計画書作成にあたって必読の資料「事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック」が、2023年2月21日に改訂版が公開されました。本記事では全てを紹介することは困難なので、重要ポイントをピックアップして紹介したいと思います。
事業再構築補助金の申請にあたって必読「事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック」
事業再構築補助金の公式事務局ホームページで公開されるこの資料は、補助金申請にあたって重要なポイントを記載しているのみならず、事業再構築補助金を活用しないまでもコロナ禍で新たな事業を検討する人ならだれでも重要な内容が網羅的に記載されています。
下手なコンサルタントに相談するよりも、この一冊を読み込むだけで充分に事業再構築補助金の採択が狙えるガイドブックです。経営者ならば、補助金コンサルに申請書作成を丸投げするのではなく、自社の投資内容や効果をしっかり見極めるためにもガイドブックを一通り読むことをオススメします。
「事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック」気になるところをピックアップして紹介
クロスSWOTはやったほうがいい?個人的には中堅企業規模でないと余り実施メリットは感じないけど…
強み/弱みの分析と、クロスSWOTが紹介されています。強み×機会の観点はとても重要だと思うのですが、弱み×脅威の分析は余り価値を感じないのが、特に中小企業~小規模事業者の経営支援を行ってて感じるところです。
理由は、基本的に中小企業~小規模事業者の弱みや脅威はどんな企業も似たような言葉になること。弱みは経営資源(ヒトモノカネ情報)の不足。中小企業はどれも足りてないですよね。この例だと他社の強みと書いてありますが、「他社の強み=自社の弱み」というロジックも納得いかない。
脅威についても、基本5Forceの観点で考えると交渉力が弱いことに落ち着くのが大半です。なので、個人的には、自分がみるときは余り評価しないんですが、事業計画書としてみたらやっぱり書いてね、ということなんでしょうね。
再構築のテーマについて、統計上の有望度が公開されています
有望度について、公開されています。気になる点としては、統計上の有望度はある意味ありきたりな事業再構築方針とも感じられます。オンラインスクールや通販・EC、アウトドアなど、採択テーマでも多数見かけるものです。
これらの内容は、補助金の採択を目指すうえではいいかもしれません。ですが、結果として再構築後もレッドオーシャンかつ市場規模、マーケットの需要はそこまでない、という結末を迎える可能性があることも計画を作るうえで見極めましょう。
正直、通販は尖った商品か潤沢な広告費が無いと売上は立たないですし、オンラインスクールもどこもやっていて差別化が難しい。アウトドアも、グランピング施設やサウナ施設が量産されて、市場規模に対して供給過多になっていないか見極めないと余りお勧めできる事業ではないと思ってます。
こちらの資料では、各業種ごとに有望テーマをマトリックスで表現していますので、ぜひ自社の事業について確認してみましょう。事例も記載されています。
再構築補助金の申請アクションに繋げるためのツール一覧
補助金事業の運営主体である中小機構や経済産業省が提供するツール類が網羅的に紹介されています。こちらもおすすめです。
事業再構築補助金の申請は中小企業診断士に相談がおすすめ
計画書の作成においては、手前味噌ではありますが中小企業診断士に相談することがおすすめです。その他士業や民間コンサルタントでも対応している方はいますが、制度をより詳しく理解し、また中小企業の現状を最も理解している可能性が高いのが中小企業診断士です。身近な診断士に相談してみましょう。
弊社TenCy株式会社においても、システム開発・制作とセットで事業再構築補助金の申請をサポートしています。新規事業を立ち上げたい方、コロナ禍において業態転換を検討したい方は、ぜひご相談ください。
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