Google AnalyticsのUAが2024年7月に閲覧終了
2024年7月1日より従来のユニバーサル アナリティクス(UA)が閲覧できなくなります。
(※以下より、UAと省略いたします。)
今回はUAからGA4に変わった背景や違いなどについて解説していきます。
サイト改善に必須なGoogle Analyticsとは
そもそもGoogle アナリティクス(GA)とは、Googleが提供する無料で利用できるアクセス解析ツールです。幅広いデータの計測や解析を行い、サイト改善に繋げることができるので、Webサイトの運用には必ずと言って良いほど必要なツールです。
計測対象となるWebサイトを、Google アナリティクスに登録することで、Javascriptで記述された「トラッキングコード」が個別に付与されます。そのトラッキングコードをサイト内に埋め込むことで、各種データの計測を開始することができます。
GA4が導入された背景
GA4が導入された理由は主に2つあります。
1つはユーザのデバイスでの閲覧環境の多様化、2つ目は個人情報やプライバシーの保護に対する規制の強化です。
以前はパソコンで検索エンジンからホームページを閲覧するパターンが大きな割合を占めていましたが、現在ではスマートフォンやブレットでの閲覧に加え、webだけでなくアプリでの閲覧まで多様化しています。
流入経路は検索エンジンに限らず、SNSや様々な種類の広告などが考えられます。
GA4ではそういった複雑化したユーザー環境に対応するために開始されました。
また個人情報やプライバシーの保護に対する規制の強化もGA4が導入された理由です。
欧州の一般データ保護規則(GDPR)や米国カリフォルニア州のプライバシー権法(CPRA)など、国際的な規制が徐々に厳しくなり、これらに準拠するツールの必要性が出てきたため、Googleが2020年10月にリリースしました。
GA4を導入するメリット
UAからGA4に変えることで主に以下のメリットがあります。
- Webサイトとアプリを横断的に計測できる
- 機械学習を活用した予測機能が使用できる
- プライバシー重視のデータ収集ができる
- BigQueryへデータをエクスポートできる
webサイトとアプリを横断的に計測できることで、ユーザーの行動をより正確に追えることができました。
UAまではユーザがECサイトをPCで閲覧後、スマホでECアプリで購入に至った場合、それらを別カウントしていました。
GA4では同じユーザーの行動(イベント)として計測が可能になり、正確なデータ分析に役立っています。
またAIを活用することで、これまでの分析の結果、将来どういった予測が立つかも確認することができます。
GA4がリリースされた大きな理由にもありますが、プライバシーを重視したデータ収集が可能になっています。
国際的にCookieなどのプライバシーに関する厳しい規制や見方がされるようになり、GA4ではCookieを使用しなくてもユーザーの動きを計測できる仕組みを採用しています。
BigQueryへデータをエクスポートできることで、より高度な分析が可能になります。
これまでは、有料版のみBigQueryは使用可能でしたが、GA4では無償で使用可能になりました。
UAとGA4の違い
UAとGA4の違いは、セッションを中心とした計測からイベントを中心とした計測に変わったことが大きいです。
従来のUAは同じユーザーがスマホとPCでサイトを閲覧した場合、別カウントしていましたが、GA4では同カウントになります。
webとアプリをまたいだ閲覧も同じ1カウントとなりました。
UAの終了時期
当初は2023年中に稼働も閲覧も終了する予定でしたが、閲覧は2024年7月1日に延期がされました。
2024年7月1日にはUAの閲覧できなくなりますので、これを機会にGA4への移行を進めてみてください。
まとめ
今回はUAからGA4に変わった背景や違いなどについて解説しました。
今後はUAではなくGA4の導入が必要になるので、移行手順などは別の記事で解説したいと思います。
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