異業種・異なる業界からITエンジニアとして就業を目指す場合、経験のなさや最低限のスキルを獲得して、最初の就職を達成することが最もハードルが高いのがこの業界の現状です。弊社も採用活動はしてはいますが、未経験からの転職は教育・育成の仕組みや、サポート体制を鑑みるに現状なかなか積極的にはできない、というのが正直なところです。

そんな、異業種からITエンジニアへの転職を目指す方に、東京都が育成支援事業を実施しているので紹介したいと思います。

東京都 デジタル人材育成支援事業

【公式】東京都 デジタル人材育成支援事業 | スタンダードコース・ハイエンドコース

現在求職中の方（原則 35歳以下）を対象に、IT分野に就職できるよう、必要となるデジタル関連のスキル習得の職業訓練とキャリアカウンセリング等を実施し、再就職を支援！

巷にあるオンラインスクールを受けるぐらいならこちら！
東京都のデジタル人材育成支援事業とは

未経験からIT企業への就職・転職をサポートする、職業訓練の一種であるといえます。全て無料で受講でき、求人や就職説明会へのサポートもあるなど、手厚い支援が期待できます。

受講コースはスタンダードコースとハイエンドコースに分かれており、ハイエンドコースのカリキュラムをみるとスクラム実習まであるなど、なかなか実践的なカリキュラムと想定されます。スタンダードコースは基本的な内容を広く浅く、という印象ですね。これでも、入社時の社員研修を軽く抑えた内容にはなっていると思いますので、未経験の方でもベーススキルとして良い経験になるのではないでしょうか。

東京都デジタル人材育成支援事業のカリキュラムかいつまみ

公式からカリキュラムの一部を抜粋して紹介します。スタンダードコースのプログラミングコースを見てみましょう。

Javaが採用されている点も、未経験者が業界に転職するうえでは実はおすすめできるポイントの一つだと思います。Web系の未経験転職が多いですが、希望者も多く業界への転職はハードルが高いのが実情です。

一方で、Javaを採用しているシステム開発プロジェクトは、多くが大手企業・SIerの関わる歴史のあるプロジェクトでしょう。過去の積み重ねや資産も（負の遺産も）多く、大人数でプロジェクトに関わることができるため、学びも多く得られます。案件数も安定的にある印象であり、Javaを学んでIT業界に異業種から転職する、という流れは、Web系よりも正直おすすめです。

弊社は、まだなかなか未経験の方や経験が少ない方を採用できる余力も案件も足りていない、というのが正直な段階ですが、しっかり育成できる体制を整えていきたい、と考えています。