アニメーション方法のあれこれ 軽量で美しい「SVGアニメーション」の基本と実装方法
目次
こんにちは。ウェブサイトに「動き」を加えることで、訪問者の目を引き、ブランドの印象を強くすることができます。その中でも、今や主流となっているのが SVGアニメーションです。今回はそんなSVG画像を使用したアニメーションについてご紹介します。
■そもそも、SVGって何が特別なの?
「画像」と聞くと、JPGやPNGのような「色のついた点の集まり(ビットマップ形式)」を想像するかもしれません。しかし、SVG(Scalable Vector Graphics)はそれらとは根本的に異なります。
SVGは「XML」という言語で書かれた、いわば「図形の設計図」です。
ブラウザはこの設計図を読み取り、その場で線や色を描画します。「画像なのにテキスト(コード)でできている」からこそ、私たちはCSSやJavaScriptを使って、まるでWebサイトのボタンを操るように、画像の中身を自由に動かすことができるのです。
■なぜSVGアニメーションが選ばれるの?
なぜSVG形式の画像でアニメーションを作るのが最適なのでしょうか?以下のような理由があります。
- 「最高画質」を維持できる! SVGは、写真のように点の集合(ピクセル)ではなく、数式で形が定義されている「ベクター形式」です。そのため、スマートフォンでも大画面モニターでも、どれだけ拡大・縮小しても画質が絶対に劣化しません。ロゴやアイコンに最適です。
- ファイルがめちゃくちゃ軽い! 複雑な動きを加えても、SVGのファイルサイズは画像や動画と比べて非常に小さく済みます。サイトの読み込み速度を遅くしないので、ユーザー体験を損ないません。
- 色や形を自由に変えられる! SVGは前述のとおりコードで形が定義されているものなので、アニメーション中に特定の部分の色を変えたり、形を変えたりといった操作を、CSSやJavaScriptを使って簡単に行えます。
■知っておきたい!SVGアニメーションの主な種類
SVGで実現できる代表的なアニメーション表現は、主にこの3つです。
ストローク(描画)
線がスーッと描かれていく、まるで手書きのような表現。
活用例: サイトのローディング画面、サイン(署名)の演出、ロゴの登場シーンなど。
変形・移動
要素を動かす、拡大・縮小する、傾けるといった一般的な動き。
活用例: ハンバーガーメニューのアイコン変化、ボタンのホバーアクション、グラフの伸びる動きなど。
モーフィング
ある図形が、別の図形へと滑らかに変身する、SVGならではのダイナミックな表現です。
活用例: 「再生ボタン」から「停止ボタン」への変化、キャラクターの表情の変化、抽象的な背景デザインの揺らぎなど。
■まずはここから!実装の王道「CSSによるアニメーション」
SVGアニメーションの基本は、CSSで動かすことです。簡単な動きなら、CSSだけで十分対応できます。
「きっかけ」で動かすなら:transition
ホバーやクリック時の「単発の動き」なら transition マウスを乗せたときにアイコンを少し大きくしたり、色を変えたりしたい場合は、CSSのtransition(トランジション)プロパティを使います。これは「変化にかかる時間」を指定するだけで、スムーズな動きを実現できます。
「ずっと」動かすなら:@keyframes
「繰り返し・連続した動き」なら @keyframes ロゴを常に左右に揺らしたい、といった自動でループ再生したい動きには、CSSの@keyframes(キーフレーム)を使います。アニメーションの開始時、中間、終了時の状態を細かく設定できます。
「線画アニメーション」もCSSで!
「ストローク(描画)アニメーション」も、実はCSSで制御可能です。stroke-dasharray(線の間隔)と stroke-dashoffset(線の開始位置)というプロパティを使います。このプロパティの値はSVGの線の長さによって少しパズルのような計算が必要になりますが、これができると表現の幅が一気に広がります。
■GSAPで「モーフィング」に挑戦
SVGアニメーションの中で、最も見る人を驚かせる表現が「モーフィング(形状変化)」です。 これを実現するために欠かせないのが、JavaScriptライブラリ GSAP(GreenSock Animation Platform) です。
なぜCSSではなく「GSAP」なの?
前述の通り、ストロークアニメーションなどはCSSの計算で実現できました。しかし、「四角形を星形に変える」といった図形の形そのものを劇的に変える動きは、CSSだけでは計算が追いつきません。そこで、複雑な計算の専門であるGSAPの出番です!
GSAPがやってくれることの具体例
- 形の違いを「超速」で計算
例えば「再生ボタン(▶)」をクリックした瞬間に、滑らかに「一時停止ボタン(||)」へ変化させる。そんな、図形の形そのものを書き換える動きも、GSAPなら開始と終了の形を指定するだけで、その間の変化をミリ秒単位で美しく補完してくれます。 - 動きに「感情」を吹き込む
「ただ動く」だけでは機械的で冷たい印象を与えてしまいます。GSAPなら、「最初はゆっくり、最後は勢いよく」「ゴムのようにポヨンと弾む」といった人間味のある動きを、たった1行の指定で追加できます。これにより、ブランドに合わせた「高級感」や「親しみやすさ」を演出できます。 - 複数の動きを「指揮」する
「まずロゴが描かれ、次にキャッチコピーが浮き上がり、最後にボタンが弾む」といった一連の流れを、秒単位でスケジュール管理できます。CSSでは気が遠くなるような複雑な連鎖アニメーションも、「何秒後にこれ、その0.2秒後にこれ」と直感的に組み立てることが可能です。
■【時短テクニック】手軽に描画アニメーションを作るなら「SVG Artista」
ストロークアニメーションは魅力的だけど、CSSの計算は面倒…と感じる方には、外部ツールを使うのが圧倒的におすすめです。
SVG Artista(https://svgartista.net/)は、まさにその悩みを解決してくれるオンラインジェネレーターです。
使い方
- アップロード: 作成したSVGファイルをサイトに読み込む。
- 設定: 画面上で「何秒かけて描画するか」「どんな緩急(イージング)にするか」をポチポチと調整する。
- コピペ: 生成されたCSSコードを自分のサイトに貼り付ける。
難しい計算は一切不要!コードをコピペするだけで、本格的な描画アニメーションがすぐに実現できます。
■まとめ:目的に合わせた最適な実装方法を選ぼう
SVGアニメーションは、目的に応じて最適なツールや手法を選ぶことが成功の鍵です。
実現したいこととおすすめの方法
- シンプルなホバーアクション:CSS transition
- 描画アニメーションを手軽に作りたい: SVG Artista(自動生成ツール)
- ロゴの連続的なループ再生: CSS @keyframes
- 高度なモーフィングや複雑な制御:GSAP(JavaScriptライブラリ)
難しそうに思えるSVGアニメーションも、仕組みを知り、便利なツールを活用すれば、決して高い壁ではありません。100%拡大してもボヤけない、そして驚くほど軽い。そんなSVGの強みを活かして、Webサイトの上で自由に動かしてみましょう!
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