デザイン経営について考える
目次
近年「デザイン」という言葉をよく聞くようになりました。
デザイン○○、○○デザイン のようにデザイン+○○という組み合わせで語られることも多くなってきています。
その中で「デザイン経営」というのが注目されています。
デザイン経営とは?
ブランドとイノベーションを通じて、企業の産業競争力の向上に寄与することです。
2018年には、経営産業省と特許庁が「デザイン経営」宣言を発表し、日本の産業競争力を強化を掲げ、徐々に浸透しつつあります。既に世界の有力企業では戦略の中心に据えており、「Apple」「IBM」「ダイソン」などが代表に上げられます。
単純な製品の外見の良さではなく、モノやサービスなども含めた、ビジネスプロセス全体を見直し、デザインすることが求められています。
デザイン経営を取り入れる3つのメリット
1 企業側の理念や価値、意思を顧客へ表明することができ、ブランド価値の醸成につながる
あらゆる場面で一貫性のあるメッセージを出すことは、ブランドが確立され、結果的に信用・信頼を生みます。
2 イノベーションを実現する基盤になる
潜在的なニーズを汲み取り、誰のために何をするかを突き詰めるため、既存の事業に縛られずに事業化を構想する力になります。
3 投資対効果が高い
ブランドの向上やイノベーション力が向上することにより、他社との差別化が生まれ、企業競争力が上がり、結果として効果が高いといえます。
デザイン経営に取り組むためには?
大まかには「会社の人格形成」「企業文化の醸成」「価値の創造」という分野に分けて取り組むことになります。
まず自社の世界観を見つめ直し、言語化を進めます。そうすることで、企業文化が醸成され、社内外の共感を生み出し、たくさんの人を動かす原動力になっていきます。
その結果、前向きな思考で新たな価値を創出するパワーとなっていきます。
デザイン経営を可視化する
上記を実現する上で、ビジュアル化をし、コーポレートカラーやロゴなどにより可視化をすることは効果的です。
中小企業では特に顧客や従業員との距離感が近くなることから「デザイン経営」が身近にあるといえるかもしれません。
企業の成長や新たな変革を試みる場合に、「デザイン経営」の視点からも経営を考えてみてはいかがでしょうか。