AIでデザインはどこまで作れる?実案件で試してわかった役割分担の最適解
「短納期でクオリティの高いチラシを作りたい」 そんな悩みを解決する鍵は、AIと人の「役割分担」にありました。
情報をまとめて骨組みを作るのはAIの得意分野。そこにデザイナー視点の「情報の優先順位」と「ビジュアルのメリハリ」を加えるだけで、チラシの完成度は跳ね上がります。
明日からの案件ですぐに使える、AI活用のステップとデザイナーの仕上げを実例としてまとめました。
まずは要件整理
どこにAIを任せるかを決める
今回の依頼は、「経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業」の3コース(新市場・新分野進出コース、賃上げ重点コース、業務改善コース)を比較するチラシ制作でした。
仕様は、A4片面のPDFで、保険会社が顧客に配布することを想定しています。保険会社名義で出すため、テキストと幾何的な装飾だけのシンプルな構成にすること、問い合わせ先は「保険会社の営業担当にご連絡ください!」の一文でよいこと、という条件でした。
このタイミングで、AIに何を任せ、どこから人が手を動かすかも一緒に整理しておきます。
具体的には、公式サイトからの情報抜粋・比較表への構成案づくりはAIに任せ、最終的な見た目の調整はデザイナーが行う、という役割分担です。
構成案
AIに構成を考えてもらう
続いて、各コースを説明する3つの公式ページのURLをAIに読み込ませ、それをもとにチラシの構成案を作ってもらいました。無駄な要素が入らないよう、白黒で生成してもらいます。

比較チラシであることと、詳細な内容がわかるURLを読み込ませていたので、掲載すべき情報や、比較のための横並びのテーブルなど、しっかりとした構成ができあがりました。見出しに「経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業」を据え、3コースを罫線だけで区切ったシンプルなカードに整理してくれました。
デザインの叩き台
AIにデザインの土台まで進めてもらう
白黒の構成案をもとに、AIにさらに細かい情報を追加します。 単に募集要項を並べるだけでなく、読み手が見やすいレイアウトを加えてくれた点は、AIならではのスピード感だと感じます。 さらにデザインの着想まで協力をしてもらいます。一目で比較のチラシだと分かるよう色分けを行ってもらいました。

仕上げ
ここからはデザイナーの出番
すでに内容は相手には伝わりますが、もう少し読み手に見せたい情報の優先順位をつけたいですね。ここからはデザイナーの出番。全体的に数字や見出しにジャンプ率を加え、少し平坦な印象だったチラシにコントラストを加えてあげます。

まとめ
今回のチラシを通して、AIは構成とデザインの土台作りを非常に速いスピードで進めてくれると感じました。台割・構成・土台までを一気に組み上げ、そこにデザイナーが手を加えて読み手に伝わりやすいようビジュアルを整える、という役割分担は、とても効率的だと感じています。保険会社名義・家庭用プリンタ印刷というシンプルな制約のなかでも、この組み合わせによって短期間で完成度の高いチラシに仕上げることができました。





